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コンセント工事

コンセント工事とは、住宅などにコンセントを設置する電気工事のことです。施工するには電気工事士の資格が必要となります。コンセントを設置するにあたっては、何を目的にどのような場所に作るのかにより正しい方法を用いることが大事です。

コンセント工事は大きくわけて「コンセントを新しく増設する」「差込口だけを増設する」「コンセントボルト数を変更する」という3種類があります。それぞれの注意点などは以下の通りです。

① コンセントを新しく増設する

コンセントがない場所に新しくコンセントを作る電気工事です。コンセントの使用目的、間取りなどによって、必要な工事時間やコストが違ってきます。また、分電盤から配線を新しく引くのか、すでにあるコンセントから配線するかも選択しなければいけません。

② 差込口だけを増設する

コンセントはあるものの差込口が足りず、タコ足配線になっているのを解消するために行う電気工事です。一般的には30分ほどで終了する簡単な工事ですが、消費電力を大きくするなど、新しく配線を引く必要がある時にはコストがかかることもあります。

③ コンセントボルト数を変更する

コンセントボルトは基本的には分電盤で変更できます。しかし、古い分電盤を取り替える工事が必要になるケースもあります。

① 感電事故

ブレーカーを下げないままで工事を行うと、ショートして感電する恐れがあります。

② 転落事故

コンセントは高い位置にあることもめずらしくありません。転落事故を起こさないように、脚立などを整備し足場をしっかりと確保しなくてはいけません。

③ 漏電事故

電気配線をしっかりと行わないと、漏電による火災を引き起こす危険があります。電線、配線がむき出しになっていたり、水に触れる場所にあると、漏電やショートの危険が高まるので十分な配慮が必要です。

コンセント工事では配線工事が大事です。配線では主に次のような選択をしなければいけません。

① 壁の中に配線を引く・壁の外に配線を引く

壁の中に配線を通す方法は、配線そのものは見えないので、見た目がスッキリとしているというメリットがあります。しかし、配線がつながるような場所にコンセントを設置しなければいけないなどの制約があります。一方、断熱材を使用している壁などは、壁の中に配線を通すことはできません。そのため、床や天井に露出した形で配線を引かなければいけないこともあります。工事が簡単というメリットはありますが、見た目が悪くなるという点はデメリットといえるでしょう。

② 既存の配線から延長する・分電盤から新しく配線する

コンセントで使用する消費電力が少ないならば、すでにあるコンセントの配線から延長するだけで十分です。しかし、消費電力が大きいならば、新規コンセント専用の配線を分電盤から新たに引かなければいけません。配線方法を決めるためにも、工事前に使用目的を明確にしておく必要があります。


照明設備工事

照明設備工事とは、依頼者の要望、建物の形状、他の設備とのかねあいなどを考慮しながら、適切な照明器具を設置する電気工事のことです。照明器具はもちろんのこと、分電盤の設置、配線、照明器具を制御する点滅器・調光器などの設置が必要になることもあります。

① 新築物件の照明設備工事

新築物件に照明設備を取り付ける際には、分電盤の設置や配線も新たに行わなければいけません。場合によっては、電源と照明設備の間に点滅器、調光器なども取り付けます。

② 改修工事などに伴う照明設備交換

店舗、オフィスなどでこれまで使用されていた白熱灯、蛍光灯、水銀灯などをLED照明器具設備に交換する工事です。電気料金節約はもちろん、雰囲気のある空間作りを目的として行われる場合もあります。

新築住宅に照明設備を設置する場合、次のような工程になります。

① 分電盤の設置

分電盤とは漏電ブレーカーや安全ブレーカーなどを一つにまとめた箱のことです。新築物件だけではなく、改修工事でも古い分電盤を新しい物に取り替えることもあります。

② 配線

分電盤から照明器具、スイッチまで配線を行います。通常は壁の中を通す形になりますが、断熱材を使用している壁などは壁をとせ②いこともあります。

③ スイッチの取り付け

照明器具のスイッチを取り付けます。

④ 調光器の取り付け

調光器とは調光スイッチとも呼ばれ、照明器具と電源の間に設置される器具です。般家庭ではリビング、寝室など時間帯によって光の量を調節することが多い部屋でよく用いられます。調光して照度を下げる時間を作れば、消費電力もダウンし省エネにつながります。

④ 点滅器の取り付け

配電盤の設置、配線、スイッチ・調光器・点滅器などの取り付けの後、照明器具を取り付けて完成です。

照明設備工事の中でも少なくないのがLED照明器具への交換です。改修工事を機会に行われることも少なくありませんが、LED照明器具に取り替えることだけを目的に行われるケースもあります。なぜならば、次のような様々なメリットがあるからです。

① 電気代節約

従来の照明設備をLED照明に変えると、電力使用量を1/5程度に節約できるといわれています。また、LED照明器具は寿命が長いので、交換する手間も軽減されます。店舗の照明器具に関するメンテナンス費用を節約することもできるでしょう。

② 演出効果

様々な色のLED照明を利用すれば、店内照明で多彩なムードを演出することも可能です。店舗のイメージ作りとして活用されている例も少なくありません。しかし、たとえば飲食店の店内照明などは、料理が美味しく見えることを第一にしなくてはいけません。また、衣料品店では衣服の模様などがはっきりと見えないようではトラブルの原因にもなります。雰囲気作りはもちろんのこと、商品を魅力的に見せる配慮も必要となってくるでしょう。